風と共に去りぬ
おススメ度:5/5
あらすじ
1861年のアメリカ南部のジョージア州タラ。16歳のスカーレット・オハラは数多くの男性たちを魅了してやまないほどの美しさを持っていた。
そんな彼女が思いを寄せ続けているのは、名家ウィルクス家の御曹司であるアシュレー。今度開かれるパーティーで、彼女はアシュレーに結婚を申し込もうと密かに心に決めていた。
しかし、双子のタールトン兄弟から聞かされたのは、アシュレーは彼のいとこであるメラニー・ハミルトンと結婚するという噂だった。
やがて迎えたパーティーの当日。アシュレーにスカーレットは結婚を申し込むが、彼はいとこのメラニーとの結婚をスカーレットに伝えてきた。怒りと悲しみに打ちひしがれながら、その様子を見ていたレット・バトラーにからかわれ、スカーレットは激昂する。
メラニーがアシュレーと結婚したことに対するあてつけに、スカーレットはメラニーの兄であるチャールズ・ハミルトンとの結婚を決める。しかし南北戦争が始まり、チャールズは戦争へ行くことになる。
こうして、アメリカ南部のジョージアに押し寄せてきた南北戦争という荒波の中で、スカーレット・オハラの波乱に満ちた人生が幕を開ける。
見どころ
アメリカ史上最大の内戦と呼ばれる南北戦争の荒波が押し寄せる中にありながらも、懸命に生きるヒロインのスカーレット・オハラの姿に感動します。
自分が愛する男性には思われず、愛さないと決めた男性に思われるというスカーレットの心の動きを、ヴィヴィアン・リーが見事に演じています。
時に激しい気性を爆発させながら、時に少女のような無邪気さを出しながらスカーレットは生き抜いていくのです。
製作されてから既に70年以上という時が流れているにも関わらず、今日も世界のどこかで上映されていると言われている本作品。
アメリカ南部の古き良き時代への懐かしさやたくましく生きるヒロイン、押し寄せてくる困難にも「明日は明日の風が吹く」というどこまでも前向きな言葉が見る者を引き付けるのだと思います。
原作はベストセラーとなり、今もなお読み継がれている映画と同名の小説。原作者のマーガレット・ミッチェルの生涯最初で最後の小説です。
映画を存分に楽しんだ後は、小説をじっくりと読んでみるのもいいのではないでしょうか。