シティ・オブ・エンジェル
おススメ度:5/5
あらすじ
映画の舞台はアメリカの大都市ロサンゼルス。スペイン語で「天使たち」という意味だ。
セスは死者を天国へと導く天使。そんな彼は、外科医のマギーに心惹かれていた。
ある日心臓手術をした男性患者を救うことができず、自分を責めて泣いているマギーに、彼女の同僚で恋人であるジョーダンの励ましの言葉は通じない。
自信をなくしたマギーは、そのまま新しい患者であるメッシンジャーの手術に向おうとしていた。
そんなマギーの姿を見ていた天使のセスは、何とか彼女を元気づけたいと思い、ついに彼女の前に姿を見せ、「君は頑張った。彼は幸せだった」と励ます。
見ず知らずの男セスが現れたことに戸惑うマギーだったが、不思議なことに彼の存在が気になる。
手術を無事に終えることができたマギーは自信を取り戻し、いつの間にかセスの存在が気になっていた。
そんな時にセスは再びマギーの前に姿を現し、マギーとセスは他の天使たちからの視線を避けて2人だけの時間を過ごす。
ある日のこと、マギーの患者であるメッシンジャーが突然、セスに声を掛けてきた。
驚くセスにメッシンジャーは自分も昔は天使だったが、それを捨てて人間になったと言う。
そしてセスがマギーに思いを寄せていることを見抜き、天使から人間になる方法を教える。
その方法は「高いところから落ちること」だった。
しかし、天使を辞めることで失うものの大きさを考えると、セスは一歩を踏み出せないでいた。
そしてセスが天使であることを知ったマギーは、同僚のジョーダンからのプロポーズを受けようとしていた。
そんな中、マギーと一緒になりたいと思うセスは苦悩の末に天使であることを捨てて、人間になることを決意するのだが…
見どころ
ロマンティック・コメディーの女王と呼ばれる女優メグ・ライアンが外科医を演じ、彼女が見せる思い悩んだ演技やシリアスな演技が見どころ。
手術を担当した患者を救うことができず、自分を責めて泣いている姿を見ていると、思わず涙があふれてきます。
そして、外科医のマギーに恋をする天使セスを演じた、ニコラス・ケイジの存在も忘れることができません。黒いコートに身を包み、人間たちの毎日の生活を見つめる天使を演じています。
愛する人のため、天使であることを捨てる決断をするセス。そこには、愛する人へのまっすぐな思い、愛する人のためならば何を犠牲にしてもいいという愛の強さを感じさせます。
ちなみにこの映画『シティ・オブ・エンジェル』は1987年のドイツ映画『ベルリン・天使の詩(うた)』のリメイク。
オリジナル版とリメイク版を見比べて、2つの作品の違いを発見してみるのもいいかもしれません。