クリミナル 2人の記憶を持つ男
おススメ度:3/5
あらすじ
CIAの捜査員ビルは、アメリカ軍の核ミサイルをも遠隔操作可能なプログラムを開発したハッカーの男をかくまっていた。
そのハッカーからメモリーをもらう代わりに、彼に金とパスポートを渡す約束をしていた。
しかし、ビルはその任務中にテロリストに追われ、殺されてしまう。
ハッカーの居場所を知っていたのはビルだけだったため、CIAはビルの記憶を違う人物に移すことにする。
その相手に選ばれたのが、凶悪犯として知られるジェリコだった。
彼は幼い頃か父親に投げられ脳に傷を追い、その影響で感情がなく犯罪を繰り返していたのだった。
ジェリコはビルの記憶を移植する手術を受けた後、目覚めてすぐにCIAの捜査員に尋問されるが、ビルの記憶はなかった。
CIAは手術を失敗とし、ジェリコを刑務所に戻そうとするが、その途中でジェリコは脱走する。
逃げている途中、次第にビルの記憶が戻ってきたジェリコが向かったのは、ビルの妻と子供が住んでいる家だった。
その頃、ビルが死んだと知ったハッカーは自分の身を守るため、ロシア政府に亡命の代わりにメモリーを渡す交渉をしていた。
ジェリコに記憶が戻ったことを知ったCIAは彼を探し出そうとし、またテロリストもジェリコからハッカーの居場所を聞き出そうとしていた。
こうしてジェリコは、CIAとテロリスト両方から追われることになってしまった。
見どころ
主演のケビン・コスナーはじめゲイリー・オールドマン、ライアン・レイノルズ、ガル・ガドット、トミー・リー・ジョーンズと豪華キャストがたくさん出演している映画です。
単純にこれだけのキャストが出演するなんて、どれだけお金がかかったのだろう…なんてことを、つい考えてしまいました。
また、主演のケビン・コスナーについて、寡黙だけでなく凶悪犯の恐ろしさや、記憶が戻る途中の辛さや、ビルの家族と接している時の切なさなど、色々な表情を出していて、引き出しの多さに驚きます。
CIAやテロリストと銃の撃ち合いはありますが、それよりジェリコの苦悩に焦点を当てています。
感情を持ったことがなかった人間が、他人の記憶であるとはいえ、今まで触れたことのなかった感情を感じていくのが、とても辛そうに見えました。
孤独だったジェリコが、ビルの妻や子供と触れていくうちに芽生える感情と、CIAとテロリストに追われる続けるラストの展開は、ドキドキして最後まで気が抜けない映画です!